漢方薬の治療は「根本治療」。不調の根本から改善していきます。
漢方薬の多くは数種類から数十種類の生薬を組み合わせて作られています。この生薬は1つずつが薬です。いわば病院で処方される1つの薬とも言えます。
漢方による治療は「根本治療」といわれ、漢方薬は病状や体質に合わせ、体の根本的なところからの改善を目的に処方されます。さらに漢方薬は、副作用が出にくいように、先人達が歴史的時間をかけて吟味してきたお薬です。
最初は薬の反応や患者さまの体との相性をみていきます。
初回は2週間ぐらいのお薬をお渡しすることが多いですが、これは体の反応や漢方薬が服用していけるかを確認する大切な期間です。この期間に気付いたことを次回お聞きし、ご自身に合う漢方薬が選定されていきます。ここで自己判断から、効かない、漢方薬は自分に合わないといった判断をくださないよう、ぜひお願いいたします。
漢方薬は通常、食前(食事の30分前)または食間(食後2時間ほど)の服用を指示されることが多いです。
薬によっては1日3回または2回と指示されているだけのものもあります。しかし、飲み忘れたら、食後に服用しても結構です。
自己判断での服用中止や服用内容の変更は避けてください。
よく、調子が良くなったからと自己判断で薬の飲み方を減らされる方がいらっしゃいますが、自己判断は甘くなりがちです。病状が残っているのに、治療の機会を逃すことになる方をよくお見かけします。一度治りかけた病状が復活すると、病状が強くなってしまい、より治しにくくなることもあります。自己判断ではなく、医師や薬剤師に相談するようにしてください。